君をひとりぼっちにしないよ!〜少年の命を救った犬〜

犬は、古来から人間の親友だと言われている。
この出来事は、信じられないほどに人間に忠実な心を持つ犬という動物の素晴らしさを証明する物語とも言える。
メキシコの山林で14歳の少年が遭難した。
救助隊が彼を発見するまで、実に44時間も!!
だが、この苦難を乗り越えるとき、少年はひとりぼっちではなかったのだ。
少年のそばには、マックスという名の犬が寄り添って44時間を共に過ごしたのだ。
さらに驚くことに、マックスは少年の飼い犬ではない。
数時間前に出会っただけの関係だったのに、マックスは山の中に少年を一人残して立ち去ることを拒み、44時間という長い時間、少年のそばに寄り添い続けたのだ。
サマーキャンプに参加していた少年はグループから離れ迷子になり、渓谷を滑り落ちてしまった。
落ちたときに少年は怪我をし、マックスはすぐに落ちた少年を追って渓谷を降りて行った。
冷たい山の空気の中、木の下で眠る少年はマックスを抱いて暖をとり、命をつなぎとめた。
マックスは、水たまりを探しそこへ少年を導いて自分も水を飲んだ。二人で生き残るための道を開いたのはマックスだったのだ。
『マックスは、僕を安心させるためにずーっとそばにいてくれたんだ。足が冷えないようにマックスを脚の上に乗せて抱いていたんだ』
捜索隊は少年とマックスを保護し、当局は少年の命を救ったマックスの重要な役割を認めた。
人間に寄り添って古来より生きてきた【人間の親友】と言われる犬たちは、人間の世界がいかに変わろうとも、今も私たちの親友として生きているのだ。
引用元 Boy lost in mountains kept alive by awesome dog