エクソシストが語る『悪魔に憑りつかれた人』と『ただの精神病』のちがい。

悪魔に憑りつかれた人は一見すると、精神的な病気にかかっているようにも見えるので、区別が難しい場合がある。
そこで、ある悪魔祓いの祈祷師が、人の言動がおかしいと感じたとき、
それが悪魔による仕業か、精神病によるものなのか、
その違いを見分けるための方法を、祈祷師シプリアーノ・デ・メイオ神父が語る。
悪魔と病の違いは「祈り」でわかる
シプリアーノ神父は、イタリアの南部、プッリャ州のフォッジャで64年間エクソシストとして活動してきた。
彼は、独自のエクソシストを育成する学校を13年間経営しているのだが
科学者が精神的な病を治療する中、自分の役目は悪魔を治療することだという。
彼が言うには、苦しみの原因が何かを判別するには、「祈り」が重要な鍵となる。
悪魔が憑りついている場合は、エクソシストが長い祈りをささげると、必ず何らかの反応を引き起すらしい。
(シプリアーノ・デ・メイオ神父)
憑りつかれた人は、中にいる悪魔が祈りに対抗しようとして、顔の表情、ジェスチャー、脅し文句などで騒ぎ立てる。
中でも、イエスキリストと聖母マリアを冒涜する言動が特徴的だという。
悪魔を追い祓うのはエクソシスト
キリスト教の教義問答集も精神病と悪魔の大きな違いを認めている。
「エクソシズムは、イエスキリストが教会にゆだねたスピリチュアルな権威をもって、悪魔の憑依からの解放に向けられた運動である。」
それに対して、
「病、とりわけ精神的な病は、それとは全く異なる。これを治すのは医療の分野だ。」
「それゆえに、エクソシストが悪魔祓いをするときは、病ではなく悪魔と戦っている、ということを忘れないのが重要だ。」
(17世紀。フランチェスコ・グアリーノ。悪魔に憑りつかれてしまった僧侶を聖べネディクトが救う様子。)
シプリアーノ神父によると、悪魔祓いは悪魔の種類によって異なり
厳しい訓練を受けた聖職者のみ専門的に悪魔と向き合い、それを取り除くことが出来ると言う。
また、教会によると、ここ数年でオカルト現象、特に悪魔に憑りつかれるという現象が増えているらしい。
神父は、もしそのようなことが起こったらすぐにエクソシストに助けを求めるべきだ、とアドバイスしている。
(参照:mirror.co.uk)