中国で瓦礫の下に取り残された犬・・・よく見ると驚きの光景が!

消防隊員はしばしばかっこいい仕事として取り上げられることが多い。制服や消防車はもちろんのこと、何と言っても常に危険と隣り合わせの姿勢が人々を魅了するのかもしれない。消防隊員のおかげで命を助けられた人は世界で数えきれない程いるだろう。
今回は、そんな消防隊員のちょっと変わった、心温まる仕事のエピソードを1つ紹介したいと思う。
事件は、中国の江西省、北東に位置する景徳鎮で起こった。
消防局にかかってきた1本の電話によると、「建物の崩壊跡に犬が取り残されている」ということだった。
しかも、なんと、そのわんちゃん、妊娠中とのこと。
すぐさま消防隊員が現場に駆けつけると、確かに瓦礫やいくつもの破片の下に1匹の犬が埋まってしまっていた。
しかも、その瓦礫の中をよーく見てみると、なんと、驚くべきことに・・・
子犬も何匹が埋まっていたのだ!
そう、「妊娠中」と思われていたわんちゃんは、瓦礫の下で既に出産を終えていたのだ。
さぁこうなったら大変だ。
当初1匹救い出せば良いと思っていたものが、あと数匹いる、ということになる。しかも、救い出すまでは何匹いるかもわからない。
周りで見ていた人々からは、驚きと憐みの声が聞こえてくる。
それもそのはず。建物の崩壊が起こったのが4日前。つまり、わんちゃんたちはこの4日間、生まれた瞬間から瓦礫の下で生死をさまよっていたことになるのだ。
事態は深刻さを増した。
消防隊員は慎重に、犬を1匹ずつ取り出す作業にとりかかった。
蓋を開けてみると、子犬は全部で9匹いて、母親を含めると10匹。全員救い出すには、消防隊員は丸2日間を要した。
しかし10匹全員は生きていたので、何よりだ。
救出作業は成功したと言えるだろう。
救い出した子犬たちは、水も食料も一切摂取していなかったため、全身で震えていた。犬の母親も、救い出された時は、何が起こっているか理解できないようで、しばらくは瓦礫の外の環境に慣れない様子でオドオド辺りを見渡していた。
10匹は安全に保護され、現在は動物保護団体の手によって、徐々に回復しているという。このわんちゃんたちの飼い主さんは、年配の女性で、建物の取り壊しが行われた時は、病院に入院中だったそうだ。
今回の作業に携わった消防隊員は、わんちゃんたちを無事保護できたことに喜びを隠せない様子だった。「1日でも早く10匹全てのわんちゃん全回復するよう願っている」と、話している。
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参照:(LifeBuzz)