まるで下町の人情おまわりさん!

『スピード違反です。車を路肩に寄せてください』
警察官に止められた車に乗っていたのはマーク・ロスさんと友人。
マークさんは15歳の妹が車の衝突事故で亡くなったという知らせを受けて、ショックと悲しみに暮れながら、友人の運転する車でミシガン州デトロイトにある実家へ向かっていた途中、オハイオ州でデビッド・ロビンソン巡査部長に車の停止を求められた。
ロビンソン巡査部長は運転していたマークさんの友人が停止中の免許証で運転していたことを発見し、友人を逮捕。マークさんも軽犯罪の容疑で逮捕されるかと思われた・・・
が、ロビンソン巡査長はマークさんの事情を聞き、なんとマークさんをそのままデトロイトの実家まで送り届けることにした!
オハイオからデトロイトまでは、なんと160㎞もあるのだが、ロビンソン巡査長は、運転者である友人を逮捕により失ってしまったマークさんのために運転し、彼を家族の元へ送り届けたのだ!!!
マークさんはこのことをFacebookに投稿し多くの反響を呼んだ。
『警察官に俺の妹が死んだから、とにかくすぐに母さんのところへ帰らないといけないんだってことを大声で泣きながら説明したんだよ。そしたらこの警官は、俺と家族のために祈り始めたんだ。そしてデトロイトまで送ってくれた・・・俺がどれほど警察嫌いか、みんな知ってると思うけどよ、この警察官にはマジで心から感謝してるんだ。希望をもらったよ。』
ロビンソン巡査長はマークさんの妹の葬儀に是非とも出席して欲しいと招待され、参列するそうだ。
アメリカでは、今また有色人種への差別や黒人への暴力行為が大きく問題視されているが、こういう心温まるエピソードを聞くと、まだアメリカの正義は死んでいないと少し安心させられる。
引用元 METRO