理科室から放射能が大量発生!!

オーストリア、サルツバーグのとある中学校の理科室に、その石は長いこと置かれていた。
いくつもの理科の授業が毎日そこで行われ、誰もそのことに気づくものはいなかった・・・。
だが、ある日・・・
その石が原子炉で使用されたり原子爆弾を作るために使われるウランの塊だと判明!!
自然界で発生する放射線数値をはるかに上回る、数千ミリシーベルトの放射線を学校内で発生させ続けていたその石が【ウラン鉱石】だと気がついたのは、宣教師で反核運動家のトーマス・ネフ氏だった。
トーマス氏は講演のためこの学校の理科室を訪れていた。
講義のためにトーマス氏は、自身が60年前から持っているという時計を持ち込んだのだが、この時計は少量のラジウムを含んでいるもので、放射能の危険性がまだよく知られていなかった時代に人気のあるものだった。
トーマス氏はこの時計の文字盤が光っていることを説明する講義を始めた。
このラジウムを含んだ時計の放射線量をガイガーカウンターを使って測定したところ、慎重に密封しているにもかかわらず自然界の正常値の20倍もの数値が表示されていた。
そして、予想もしなかったことが起こった。
トーマス氏はガイガーカウンターで自然界の正常値がどれくらいなのかを生徒たちに見せようと、教室内の放射線量を測定し始めた。だが、トーマス氏が鉱物や化石の置いてあるコーナーの前を通り過ぎた途端、ガイガーカウンターが異常な反応を示したのだ。
なんと、トーマス氏の時計を測定したときの100倍という爆発的な量の放射線が検知されたのだ。
とんでもないことが起きている!と気がついたトーマス氏は、ただちに講義を中止し学校に警告し、学校側はすぐに専門家を呼び調査を依頼。その間生徒たちは危険のないよう避難させられた。
この騒ぎが発端となり、サルツバーグの他の11校の中学校で地質学の学習のために展示されていた鉱石の中から新たに38個のウラン鉱石が発見された。
それらすべての鉱石は現在、安全な場所に移され保管されているという。
いったいそれらの石たちが何年前からそこに置かれ、どれだけの影響が出ていたのか分からない・・・
引用元 METRO